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第6弾!プロが語る熱中症との向き合い方【前編】
福島和可菜さん×村野智宏さん


フルマラソンで3度のサブ3を達成する傍らで、レースのお供に愛用している塩熱サプリの魅力を広めるべく、アンバサダーをつとめる福島和可菜さん。
最近では自分の畑を持って農業女子デビューも果たしました。
今回は東京都清瀬市でネギやトウモロコシを育てる村野さんの畑にお邪魔して、“農業における熱中症との向き合い方”を考えてみたいと思います。


今日は村野さんの畑に来ていますけど、もうすっごいです! 一面にネギが植わっているじゃないですか。
このネギは、あと2か月ぐらいすれば収穫ですね。夏場には向こうの畑でトウモロコシを育てていました。今はそこにホウレンソウを植えていますよ。
一年中、いろいろな野菜を育てているんですね。一番忙しいのはいつ頃ですか?
6月頃ですかねぇ。朝の4時に起きてトウモロコシや枝豆、ナス、キュウリなどを収穫して、朝ごはんを食べたら袋詰めして直売所に持っていきます。午前中はそのまま直売所にいますけど、お昼を食べたら14時ぐらいから畑にいますし、そのまま夕方まで作業していますよ。
ほとんど休憩する間もなく働いているんですね。大変だなぁ……。
まぁ、収穫した野菜を袋詰めしているときは座れますから。その間はラジオを聴いたり、水を飲んだりしていますね。
それが、夏場になると、今度は暑さがキツくなってくるという。
そうですね、ビニールハウスに入ると気絶しそうになります。この前も知り合いがビニールハウスの中で倒れたらしく、何とか這いつくばって外に出て、携帯電話で助けを呼んだという話を聞きました。結局、その人は入院したのですが、完全に脱水症状でしたね。


村野さんが一番力を入れているネギは1~2月に種まきをしたら、11~12月の収穫までほぼ1年を通して、雑草取りや土寄せなどの作業があるそうです。特に真夏の雑草取りは、すべての作業の中でも一番大変なのだとか。


やっぱり、夏は水を飲む量が増えますか?
のどが乾いたら500mlのペットボトルを一気飲みして、それを午前中に3本は空けるかなぁ。1日に3Lぐらいは飲んでいるかもしれませんね。
その量を一気に飲めるのは、脱水症状になりかかっていると思いますよ。
そうなんですよね、水分はのどが渇く前に摂るのがいいというのは分かっているんですけど……。ただ、僕は学生時代に野球部にいたのですが、その頃を含めても一度も熱中症にはなったことがないんです。「酷くても倒れるぐらいだろう」というイメージが昔はありましたが、実際に人が亡くなったという話を聞くと、気を付けなければいけないと思います。
それはスポーツで身体を鍛えていたので、自分の限界がわかっているのかもしれませんね。ただ、できることなら時間を決めて、定期的に水分を摂るのがいいと思いますよ。
そうなんですよねぇ。ただ、農作業をしていると区切りがつくまでは手が離せなくて……。ラジオが「水分を取りましょう」と言っているのを聞いてから、「そういえば」と思いついて水を飲むこともありますね。
ちなみに、飲んでいるのはただの水ですか?
畑にいるときにペットボトルで飲んでいるのはスポーツドリンクですね。
なるほど。暑さなどの状況にもよりますが、例えば「1時間ごとにドリンクを飲む」と決めておくのもよいかもしれませんね。私はマラソンの時は5kmを過ぎるたびに塩熱サプリを食べて、給水所で水分も摂っています。最近は自分の畑でホップを育てているんですけど、作業の時には1時間に1回のペースで水と塩熱サプリを食べていますよ。
それが、スポーツドリンクの代わりになるんですか?
そうなんです! コップ1杯の水と塩熱サプリを摂ると、汗とともに流れたナトリウムなどの電解質を補えるんです。
それはいいですね。ポケットに入れておけば、作業中にも手軽に熱中症対策ができそうです。

一度作業に入ると、なかなか手を休めることができない畑仕事。
「水分は喉が渇く前に補給する」のがよいというのは、村野さんも分かっているようですが、なかなかタイミングがつかめていないようでした。
後編では村野さんと一緒に福島さんも農作業をしながら、実際に塩熱サプリを食べてもらいたいと思います。


取材・文/丸田 鉄平
撮影/吉野 大輔
協力/東京野菜普及協会

【東京野菜普及協会とは】
東京都内で農業を営む生産者によるネットワークです。地産地消を推奨しながら、都内で収穫された新鮮な野菜を、飲食店や小売店などに提供しています。