熱中症対策のポイント
STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)
厚生労働省では、労働災害防止団体などと連携して、職場における熱中症の予防のために平成29年から「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)」を展開し、重点的な取組を進めています。
各事業場においては、事業者、労働者が協力して、熱中症防止に取組みましょう!
暑くなる前から準備して、熱中症予防の徹底を図りましょう。
職場における熱中症による死傷者数の状況(2015~2025年)
(令和7年12月末速報値)
※各年の速報値は、1月1日〜12月31日までの間に発生した熱中症に係る労働災害で、翌年概ね1月7日までに労働者死傷病報告が提出されたものを集計したもの。
(2021〜2025年12月末速報値) (人)
厚生労働省 令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱 より編集・加工しました。
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001705090.pdf
準備期間(4月)中に実施すべき事項
労働衛生管理体制の確立
暑さ指数(WBGT)の把握の準備
作業手順・作業計画の策定
設備対策の検討
休憩場所の確保の検討
服装の検討
教育研修の実施
緊急時の対応の事前確認
キャンペーン期間(5月から9月)中に実施すべき事項 STEP1
[暑さ指数(WBGT)の把握]
※黒球温度計が付いていないなど日本産業規格に適合しない測定器では、屋外や輻射熱がある屋内の作業場所で、暑さ指数(WBGT)が正常に測定されない場合があるため、ご注意ください。
[暑さ指数(WBGT)の評価]
[暑さ指数(WBGT)の評価と評価結果に基づく措置]
※下記PDFは、厚生労働省 令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱より編集・加工しました。
(「表1-1(p.20~21)」と「表1-2(p.22)」を抜粋)
キャンペーン期間(5月から9月)中に実施すべき事項 STEP2
準備期間中に検討した事項を確実に実施するとともに、測定した暑さ指数に応じて次の対策を取りましょう。
【作業環境管理】
[暑さ指数(WBGT)の低減]
準備期間中に検討した対策を実施しましょう。
[休憩場所等の整備]
準備期間に検討した休憩場所を設置しましょう。休憩場所には、氷、アイススラリー(流動性の氷状飲料)、冷たいおしぼり、水風呂、シャワー等の身体を適度に冷やすことのできる物品及び設備を設けましょう。水分及び塩分の補給を行えるよう高温多湿作業場所の近傍に飲料水、スポーツドリンク、経口補水液、塩飴等の備付け等を行いましょう。 配備にあたっては、糖分、塩分の含有量が摂取者に分かるものが望ましいです。
【作業管理】
[服装]
[作業時間の短縮等]
WBGT基準値を大幅に超える場合は、原則として作業を中止しましょう。WBGT基準値を大幅に超える場所でやむを得ず作業を行う場合は、次に留意して作業を行いましょう。
❶単独作業を控え、休憩時間を長めに設定する。
❷作業中は心拍数、体温及び尿の回数・色等の身体状況、水分・塩分の摂取状況を頻繁に確認する。
身体を冷却する服の着用をしていない等、特段の熱中症予防対策を講じていない場合における「休憩時間の目安」
| WBGT基準値からの超過 | 休憩時間の目安(1時間当たり) |
|---|---|
| 1℃程度超過 | 15分以上 |
| 2℃程度超過 | 30分以上 |
| 3℃程度超過 | 45分以上 |
| それ以上超過 | 作業中止が望ましい |
暑熱順化していない作業者においては、上記よりもより長い時間の休憩等が望ましい。
(出典)米国産業衛生専門家会議(ACGIH)の許容限界値(TLV)を元に算出。
[暑熱順化への対応]
[プレクーリング]
[水分・塩分の摂取]
[健康診断結果に基づく対応]
[日常の健康管理]
[異常時の対応]
あらかじめ作成した連絡体制や対応手順等の周知徹底を図りましょう。熱中症を疑わせる具体的な症状については表2に掲げる「熱中症の症状と分類」を参考にしましょう。熱中症を疑わせる症状が現れた場合、周囲の作業従事者等は、熱中症が疑われる作業従事者を、必ず、一旦、作業から離し、救急処置として涼しい場所で当該者の身体を冷やし、水分及び塩分の摂取等を行わせましょう。また、症状に応じ、救急隊を要請し、又は医師の診察を受けさせること。 熱中症を生じたおそれがある作業従事者を一人きりにすることなく、他の作業従事者等が見守ることが重要です。
| 分類 | 症状 | 重症度 |
|---|---|---|
| Ⅰ度 |
めまい・生あくび・失神 (「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不十分になったことを示し、「熱失神」と呼ぶこともある。) 筋肉痛・筋肉の硬直 (筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴う。発汗に伴う塩分(ナトリウム等)の欠乏により生じる。これを「熱痙攣」と呼ぶこともある。) 大量の発汗 |
小 ↓ 大 |
| Ⅱ度 |
頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感 (体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から「熱疲労」と言われていた状態である。) 集中力や判断力の低下 |
|
| Ⅲ度・Ⅳ度 |
意識障害・痙攣・手足の運動障害 (呼びかけや刺激への反応がおかしい、体がガクガクと引きつけがある、真直ぐに走れない又は歩けないなど。) 高体温 (体に触ると熱いという感触がある。従来から「熱射病」や「重度の日射病」と言われていたものがこれに相当する。) |
重点取組期間(7月)中に実施すべき事項
- 暑さ指数の低減効果を再確認し、必要に応じ対策を追加する
- 暑さ指数に応じた作業の中断等を徹底する
- 水分、塩分を積極的に取らせ、その確認を徹底する
- 作業開始前の健康状態の確認を徹底、巡視頻度を増やす
- 熱中症のリスクが高まっていることを含め教育を実施する
- 熱中症のおそれのある者を発見したときは、躊躇することなく救急隊を要請する
参照:厚生労働省WEBサイト「STOP!熱中症クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)」
当ページは厚生労働省から発信されている 令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱 を要約しております。詳しくは厚生労働省のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133.html