基礎知識
熱中症とは
高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調節機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
熱中症はどのようにして起こるのか?

厚生労働省キャラクター
チューイ カン吉
● 環境
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、閉め切った屋内などがあります。
● 行動
激しい労働や運動、長時間の屋外作業などがあります。
● カラダの調子
持病がある、低栄養状態、二日酔いや寝不足といった体調不良などがあります。
熱中症の症状と分類
熱中症とは、高温・高湿・高熱の場所で長い時間過ごし、さらに作業や運動が加わると、皮下血管の拡張や発汗が促進し、機能維持を図ろうとしますが、限度を超すと体内の塩分喪失の症状だけでなく、時に生命の危険を伴う傷害を招きます。熱中症の症状と分類は、以下のとおりです。

(厚生労働省 平成21年6月19日通達より抜粋)
熱中症が疑われたらどうするか?
熱中症の症状が現れたら、すぐに医師などへ連絡し、指示を受けましょう。応急手当は救急車や医師が来るまでの間に職場で行う初期手当てです。社内に医師や保健師、看護師が不在の場合の外部機関を含めた連絡ルートを確立しておきましょう。応急手当は大切ですが、救急車や医師が来るまでの間に職場で行うことができるのは、初期手当てにすぎません。熱中症にかからないようにすることが重要です。
深部体温とは?
直腸や鼓膜の温度などで測定でき、37.0℃~37.5℃近辺で維持されている。
(障害を起こさない限度とされる警戒体温は38.5℃)
高温多湿で汗が渇きにくい環境下では、汗をかいても体温が下がりにくく、深部体温が上昇しやすくなります。このような場合、熱中症を防ぐためには、水分と電解質を補給することに加え、身体の内側を直接冷やし深部体温の上昇を抑えることが重要です。
よく冷えたイオン飲料やアイススラリーを活用し、効果的に深部体温を抑えましょう。
同時に、手足など身体の末端を冷やすことも効果的と言われています。
第13次労働災害防止計画(抜粋)
熱中症に関するお役立ちリンク集
● 厚生労働省「STOP!熱中症クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)」
● 環境省 熱中症予防情報サイト
● 環境省 熱中症環境保健マニュアル
● 国立環境研究所 熱中症患者速報
● tenki.jp《日別の熱中症情報(WBGT値)》
● 熱中症ラボ -元気な夏ライフを支援する熱中症情報サイト-