[トピックス]WBGT計がJISにより規格化されました!
電子式湿球黒球温度(WBGT)指数計規格「JIS B 7922」が制定されました。WBGT値をより実用的に、かつ高い信頼性で測定するための計測器が対象となります。(制定日:平成29年3月21日)
WBGT(暑さ指数)とは?
WBGTはWet-Bulb Globe Temperature index(湿球黒球温度)の略称で、
気温・湿度・輻射熱から算出される「暑さの指数」です。
湿球温度、乾球温度、及び黒球温度を測定し、算出されます。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
室内もしくは室外で日光照射のない場合
WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
室外で日光照射のある場合
WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
●黒球温度とは
発熱体や直射日光、地面からの輻射熱を含めて計測した温度のこと。体感温度と良い相関があります。
●乾球温度とは
いわゆる空気の温度(気温)のこと。
発熱体や直射日光、地面からの輻射熱を含めて計測した温度のこと。体感温度と良い相関があります。
●乾球温度とは
いわゆる空気の温度(気温)のこと。
なぜWBGT値?

参考資料:環境省 熱中症予防情報サイトに基づき作成
さらに現場では、溶鉱炉や機械といった熱源からの輻射熱で、大きくリスクが高まります。
だから、総合的な指標であるWBGT値が重要になります。
WBGT基準値 ~WBGT値を測ってどうする?~
1. WBGT値を測る
作業環境のWBGT値を測って、値が基準値より高い場合、その時間帯は作業強度を下げる、強度の高い作業をする場合は作業時間を短くして休憩を多くとるなど、作業計画を工夫するとともに、WBGT値を下げる対策をします。
2. 作業環境を冷やす
冷房や送風をしたり、屋外ならテント等で日陰を作ります。
3. カラダを「冷やす」
目的に応じた冷却グッズを選びます。